「クラウドファンディング」とは、「不特定多数の人たちが、インターネット(ウェブサービス)を経由して、何らかの目的でまとまったお金を必要としている人・組織に資金を提供すること」を意味しているIT用語です。
「クラウドファンディング」は、「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」を組み合わせてつくられた造語です。
「クラウドファンディング」の解説
「クラウドファンディング」の解説
「クラウドファンディング」というのは、「インターネット上のウェブサービスを介した不特定多数の人々からの資金調達手段」を意味しているIT用語です。
「クラウドファンディング」による資金集めは、アーティスト・クリエイターの支援、起業支援、ベンチャー企業出資、社会運動・政治運動、映画制作、フリーソフトウェア開発、発明・科学研究などの分野で行われています。
「クラウドファンディング」は「ソーシャルファンディング」とも呼ばれていて、不特定多数の人たちから少額の寄付金を集めて目的を達成する「クラウドソーシング」のコンセプトにその原点があると言われています。
「クラウドファンディング」は「クラウドソーシング」と同じく、インターネット軽油で不特定多数の人々に少額の資金提供を呼びかけて、一定額に達した時点でプロジェクトを実行する仕組みであり、「資金調達リスクを低減させるメリット」があります。
「クラウドファンディング」は大きく分けると、「購入型」「寄付型」「投資型」に分けられますが、日本では金融商品取引法の規制もあり、『キャンプファイヤー』などが行っている「購入型(プロジェクト・募集者が提供する何らかの権利・商品を購入する形での資金支援)」が主流になっています。
「クラウドファンディング」の使われ方
「クラウドファンディング」の使われ方
「クラウドファンディング」というIT用語は、「インターネット上のウェブサービスを経由する形で、不特定多数の人々から資金調達する場合」や「ネット経由で、プロジェクト・目的に共感賛同してくれる大勢の人たちから少額のお金を集める場合」に使われます。
例えば、「クラウドファンディングによって、新たなネット通販サイトを立ち上げることができました」などの文章で使うことができます。
「クラウドファンディング」の例文1
「クラウドファンディング」の例文1
「クラウドファンディング」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「クラウドファンディングの仕組みを理解すると、目的に共感してくれる人たちの応援を受けられるシステムだと分かります」
この例文は、「ネット経由で不特定多数から資金調達する仕組みが、目的に共感してくれる人たちが応援してくれるシステムである」ということを意味しています。
「クラウドファンディング」の例文2
「クラウドファンディング」の例文2
「クラウドファンディング」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「銀行が融資してくれない案件でも、クラウドファンディングなら出資してくれる人がきっと見つかります」
この例文は、「銀行が融資してくれないビジネスでも、インターネット経由で資金提供をお願いする仕組みなら出資者がきっと見つかる」ということを意味しています。
「クラウドファンディング」の類語・言い換え表現
「クラウドファンディング」の類語・言い換え表現
「クラウドファンディング」の類語・言い換え表現として、「ソーシャルファンディング」「投げ銭(なげせん)」を挙げることができます。
「ソーシャルファンディング」というIT用語は「金融機関ではなく、インターネットなどで社会的・共感的な動機を利用して資金を調達すること」を意味していて、「投げ銭」とは「役に立ったコンテンツなどに対するインターネット上における自発的な寄付行為」を意味しています。
これらの類語は、「クラウドファンディング」と類似した意味合いを持っているのです。
「クラウドファンディング」の対義語
「クラウドファンディング」の対義語
「クラウドファンディング」の対義語として、「融資」「株式公開」が挙げられます。
「融資」というのは「審査を受けたり担保を差し出したりして、金融機関から利子のつく事業性資金などを借りること」を意味していて、「株式公開」は「自社の株を公開・販売して資金を集めること」を意味しています。
これらの対義語は、審査・担保を前提とした資金調達や株の公開(株経由の出資)とは異なる方法で資金を集める「クラウドファンディング」の反対の意味を持っているのです。
