この記事では、「お勧め」と「お薦め」と「お奨め」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お勧め」とは?
「お勧め」とは?
人がそのことをするように促すこと、人にそれを使用してもらったり食べてもらったりなどしてもらおうとすることです。
謙譲語、尊敬語になります。
飲食店のことで説明をします。
ある人は初めてのカフェに行ってみました。
ここで料理を食べたことがないので、どれがおいしいのかわかりません。
メニューを開くと、オムレツ、パスタ、パフェ、パンケーキ、サンドイッチ、ラップサンドなど、いくつかの料理名が記載されていました。
どれも食べてみたいですが、せっかくならこの店で一番おいしいものを食べたいです。
悩んでいる様子を見た店員は、この人に食べてもらいたいメニューを紹介しました。
オムレツを食べてもらいたかったので「お勧めはオムレツです」といいました。
店員がお客にあるものを食べてもらおうとしているのです。
このように人に何かを促すことを意味する言葉です。
「お薦め」とは?
「お薦め」とは?
「薦」という漢字には、人を選び出す、人を取り上げるように意見を申し上げるという意味があります。
「薦める」とはいいますが、「薦」の漢字を使用して「お薦め」とはあまりいいません。
この場合は、ある人や物を褒めて取り上げるように促すという意味になります。
「お奨め」とは
「お奨め」とは
人がそのことをするように促すこと、人にそれを使ってもらったり食べたりしてもらおうとすることです。
謙譲語、尊敬語になります。
新商品が発売されるときのことで説明をします。
この製品は発売前から大変注目を集めており、発売をしたらすぐに売り切れてしまうことが予想されています。
どうしても欲しい人は早めに予約をして欲しいと、売る側としては思っています。
できるだけ多くの人に手に取ってもらいたいというのが売る側の思いです。
できるだけ購入できるようにするために「予約購入がお奨め」と宣伝をしました。
予約をして購入するように促しているのです。
今度は書籍のことで説明をします。
ある書籍を読んでものすごく感動したとします。
この感動を他の人にも知ってもらいたいです。
話題になっている書籍ではないので、何もしなかったら他の人は読んでくれないかもしれません。
そこで、知人に「この本を読んでみなよ」と読むことを促してみました。
このことは「本をお奨めする」といいます。
人に本を読むように促しています。
「お勧め」と「お薦め」と「お奨め」の違い
「お勧め」と「お薦め」と「お奨め」の違い
何かをするように促すという意味が共通しています。
「勧」の漢字が使用されることが多いです。
「奨め」は常用漢字表にのっているけれど、音訓表にはない読み方です。
「薦」は推薦、自薦、他薦などの使い方がされます。
まとめ
まとめ
「勧」「奨」の漢字を使用した場合は意味が同じで、人に何かをするように促す、人に食べてもらったり使ってもらったりしようとするという意味になります。
「薦」は人を取り上げるように述べることをいいます。