この記事では、「歩行器」と「シルバーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「歩行器(ほこうき)」とは?
「歩行器(ほこうき)」とは?
「歩行器」とは、「歩行補助を目的として、自立歩行が難しい人が使用する福祉用具」を意味する言葉です。
「歩行器」は加齢により筋力が低下し高齢者や、麻痺などの影響で歩行が困難な人の歩行をサポートし、歩行訓練などに使用されています。
「歩行器」には身体を囲うように前と左右に取っ手があり、背筋を伸ばし、両腕で体重を支えながら前進できるので、転倒のリスクや足腰への負担を軽減することに繋がっているのです。
種類としては、自動制御機能を搭載しているものや荷物を運ぶためのカゴつきのもの、椅子替わりにして座ることができるものなどがあります。
ちなみに、「歩行器」は介護保険が利用可能であり、1割から3割自己負担でレンタルすることができます。
「シルバーカー」とは?
「シルバーカー」とは?
「シルバーカー」とは、「荷物の運搬や休憩を目的として、自立歩行ができる人が使用する福祉用具」を意味する言葉です。
「シルバーカー」は「乳母車」に似た形状をしており、カゴに荷物を入れることで運搬の負担を軽減することができるほか、椅子替わりに座って休憩することが可能です。
「シルバーカー」には、折りたたんでコンパクトに収納できるものもあり、取り回しに融通が利くものもあります。
また、色やデザインなどバリエーション豊富な点も「シルバーカー」の特徴の1つと言えます。
ちなみに、「シルバーカー」は先述した「歩行器」と違って、介護保険でのレンタルはできません。
「歩行器」と「シルバーカー」の違い
「歩行器」と「シルバーカー」の違い
2語の違いを簡潔に述べると「歩行器」は「自立歩行ができない人向けの福祉器具」であり、「シルバーカー」は「自立歩行ができる人向けの福祉器具」と解釈できます。
また、「歩行器」は介護保険でのレンタルが可能ですが、「シルバーカー」はできないという点にも違いがあります。
まとめ
まとめ
・「歩行器」とは、「歩行補助を目的として、自立歩行が難しい人が使用する福祉用具」を意味する言葉です。
・「シルバーカー」とは、「荷物の運搬や休憩を目的として、自立歩行ができる人が使用する福祉用具」を意味する言葉です。