この記事では、「超える」と「以上」の違いに関して分かりやすく説明していきます。
「超える」とは?
「超える」とは?
「超える」とは、こえるという読み方をする言葉です。
この言葉で使用される超の字は、名詞に付随して使用する事で、それ以上である、という意味を表します。
なので超えるは、ある基準や程度を上回る、という意味合いの言葉となるのです。
「超える」の使い方
「超える」の使い方
「超える」という言葉は、日常生活の中でも比較的頻繁に使用したり、見聞きされます。
具体的な使い方としては、170センチを超える、とか、体重が60キロを超える、といった形で予め設定していた数字等の基準を上回ったという意味合いで使用されるケースが多いです。
「以上」とは?
「以上」とは?
「以上」とは、いじょうという読み方をする言葉となっています。
ある起点としてそれより、という意味を持つ以の漢字と、高い位置という意味を持つ上が組み合わせて生まれた言葉です。
そのため、それよりも上の範囲である、という意味を表す言葉として用いられています。
「以上」の使い方
「以上」の使い方
「以上」は、基本的に数量や程度を示す言葉に続く形で使用される事が多いです。
具体的には、5個以上、とか、10歳以上、といった形で数字よりも上の範囲を示す際に用いられるケースが多く見られます。
ただし注意点としては、例えば3歳以上の場合は起点となる3歳も含めた上の範囲を示している事です。
「超える」と「以上」の違い
「超える」と「以上」の違い
「超える」と「以上」は、基準や起点を上回るという似た様な意味合いの言葉という印象を持つ人が少なくありません。
ですが意味を掘り下げて行くと、明確な違いが存在しているのでその点を把握しておくべきです。
例えば20個を超えるとか、30歳を超える、という表現の場合は、起点となっている20個と30歳を含む事は出来なかったりします。
ですが一方の「以上」の場合は、20個以上、30歳以上、と同じ様に表記したケースでは、基準となる20個と30歳を含めた、上の範囲を表す事になるのです。
だからこそこの2つの言葉の違いは、基準や起点を含めるか否かという部分が大きいと言えます。
「超える」の例文
「超える」の例文
・『今日は気温が30度を超える様な、暑い1日になりそうです』
・『既にあの会社には、1億円を超える投資を行っています』
・『今月は既に100時間を超える残業をしている』
「以上」の例文
「以上」の例文
・『70歳以上なら、割引価格で入場出来る』
・『この村には、80歳以上の老人ばかりが住んでいるみたいだ』
・『学生である以上、勉強を疎かにすべきではない』
まとめ
まとめ
「超える」と「以上」は、程度を上回るという同じ様な意味合いを持つ言葉です。
ですがこの2つの言葉には明確な違いがあり、超えるは起点となる数字を含みません。
ですが「以上」の方は、起点となる数字を含みつつ上の範囲を表す事が出来ます。
つまりは10を超えるという表現では、10という数字は含めませんが、10以上であれば10という数字も含めた上の範囲を表す事が可能です。