この記事では、「末広」と「扇子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「末広」とは?
「末広」とは?
「末広(すえひろ)」とは、「お祝い事・冠婚葬祭において儀礼的・慣習的に所持される扇子の一種」のことです。
「末広」という言葉には「開くと末広がりになってめでたい」という意味が込められていて、「扇子・中啓(ちゅうけい)の異名」としても使われています。
「末広」は儀礼用の扇子なので「扇いで使うこと」はまずなく、「着物の帯の間に差す」という使い方をします。
「末広」は「黒塗りの親骨に金銀の地紙を貼ったデザイン」が多く、特に結婚式の黒留袖を着る場合は必ず「末広」を所持しなければならないとされています。
「扇子」とは?
「扇子」とは?
「扇子(せんす)」とは「夏の暑い時期などに、手で扇いで風を起こすための道具」のことで、「扇子」の起源は「扇(おうぎ)・阿布岐(あふぎ=あおぐの派生形)」にあります。
「扇子」は、「数本から数十本の細長い竹の骨を束ねて、要(かなめ)となる一点で固定した道具」になります。
「末広」と「扇子」の違い!
「末広」と「扇子」の違い!
「末広」と「扇子」の違いを、分かりやすく解説します。
「末広」も「扇子」も「扇いで風を起こすことのできる道具・扇(おうぎ)」を意味している点では共通しています。
しかし、「末広」は儀礼的に携帯する扇子なので、「扇子」のように「扇いで涼む使い方は基本的にしない」という違いを挙げられます。
「末広」も「扇子」も「数本から数十本の細長い竹(木)の骨を束ねて、端の一点で固定した道具」で、使わない時には折りたたんで使う時に開くという使い方をすることも同じです。
ただし「末広」というのは、「主に冠婚葬祭や祝い事において慣習的に携帯・使用されている広義の扇子の一種」に当たる違いがあります。
いろいろな種類がある「扇子」の中の一種が、末広がりの形をしていて結婚式や葬儀、成人式などで使用される縁起の良い「末広」になるのです。
まとめ
まとめ
「末広」と「扇子」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「末広」というのは「冠婚葬祭やお祝い事などで使用される末広がりの形をした扇子の一種」で、扇いで使うのではなく、着物の帯に差して使う小道具です。
「扇子」という言葉は、「暑い時に手で扇いで風を起こす道具」や「手で扇いで風を起こせる儀礼・芸能で使用される道具」のことを意味しています。
「末広」と「扇子」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。