「本末転倒」と「主客転倒」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「本末転倒」【ほんまつてんとう】と「主客転倒」【しゅきゃくてんとう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「本末転倒」とは?

「本末転倒」とは?

一番最後にやるべきことを先にやってしまい、肝心なことが後回しになってしまうことを「本末転倒」【ほんまつてんとう】といいます。

このようなところから、ゴミ捨てだの、髪の毛をとかすだのといった後でもいいことに気を取られて、本来やるべきの書類作成や情報を収拾するといった大切な物事ができなくなるといった場面で使うわけです。

「主客転倒」とは?

「主客転倒」とは?

一番先にやるべき順序が分からなくなってしまい、根本的な大切なことを疎かになるとき使われている言葉が「主客転倒」【しゅきゃくてんとう】です。

元々は客を丁寧に迎えるべきであるのに、舞い上がって落ち着かなくなった主人の方が主役となって接客する状況を指すわけです。

このように、優先的にすべきことが逆転してしまい、立場が逆さまになる状況で使われています。

「本末転倒」と「主客転倒」の違い

「本末転倒」と「主客転倒」の違い

「本末転倒」「主客転倒」の違いを、分かりやすく解説します。

やるべき物事の本筋から離れていき、やらなくてもいいようなことを先にやって後悔するとき使うのが「本末転倒」です。

もう一方の「主客転倒」は優先すべきものが逆さになってしまった状況を表すとき使われています。

順序が逆さになったり、敬うべき人の立場が反対になるといった状況を表すときに使われている言葉です。

「本末転倒」の例文

「本末転倒」の例文

・『異性に気をとられ、上司から頼まれたことを忘れて本末転倒だ』
・『苦労して運手免許証を取得したが、車がないとは本末転倒だ』

「主客転倒」の例文

「主客転倒」の例文

・『腕はあるが、どうも主客転倒の店主がいて行く気にならない』
・『自分が考えた企画に満足して、完全に主客転倒してしまった』

まとめ

まとめ

似ている言葉ですが、意味や使い方に多少の違いがありますので、状況に応じて自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。

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