就活関連の話題でよく使われる言葉に「リクスー」があります。
個の言葉は土のような意味なのでしょうか。
今回は、「リクスー」の意味と関連用語について解説します。
「リクスー」とは?意味
「リクスー」とは?意味
「リクスー」とは、「リクルートスーツの略」で「就職活動のときに着用するスーツ」を意味する言葉です。
「リクスー」の概要
「リクスー」の概要
就職活動のときにスーツを着用する週間が定着したのは1970年代だとされています。
それ以前は就職活動チュであっても学生は学生服を着用するのが当たり前でしたが、当時から大学生が日常的に学生服を着る習慣は存在せず就職活動のためにわざわざ学生服を用意していました。
大学生協が1970年代なかばに就職活動向けのスーツ販売を始めたのをきっかけにスーツ着用で就職活動する習慣が一気に広まります。
習慣が根付くとともに採用担当者に好印象を与えられるような就職に有利なスーツについての研究が進み誕生したのが就職活動に最適とされる「リクルートスーツ」通称「リクスー」です。
「リクスー」の特徴を一言で表すなら「無難」です。
色はスーツとしてベーシックな紺色でデザインにも取り立てて特徴がない「誰が着ても大差のない個性がないスーツ」が「リクスー」です。
1980年代までは就職活動用のスーツでも明るい色のブレザーやワンピースなど比較的自由で個性的なスタイルが見られましたが1990年代に入ると急速に没個性家が進みます。
バブル経済まではより良い会社に入りたいという上昇志向が強く服装にもその影響が表れていましたがバブル崩壊後の1990年代はとにかく就職で失敗したくない、原点を避けたいという思いが「リクスー」にも強く反映されるようになります。
それまでグレーやベージュ、ブルー系なども選ばれていましたが当時過去最低の求人倍率1. 08倍を記録した1996年には個性的な「リクスー」がほとんど見られなくなります。
それ以降現在に至るまで地味で無難なスーツが就職活動の定番です。
「リクスー」は男女両方の服装に使われる言葉です。
若者が没個性で主張がないことの象徴として皆が似たような「リクスー」を着用していることを批判する高齢者がいますが若者にとって就職活動の服装で重要なのはケチを付けられないことであり個性を表現することではありません。
採用する企業側のニーズに最適化した結果として個性のない服装になっただけであり、今後企業が個性やセンスを服装で判断し高く評価するようになれば「リクスー」のあり方も大きく変わるのは確実です。
「リクスー」の言葉の使い方や使われ方
「リクスー」の言葉の使い方や使われ方
・『就職活動に備えてリクスーを買いに行く』
・『デパートの就活フェアでリクスーを購入した』
「リクスー」の類語や言いかえ
「リクスー」の類語や言いかえ
・就活ファッション
「就職活動用のファッション」を意味する言葉です。
リクルートスーツがジャケットなど服装単体を指すのに対し、こちらは髪型やメイクなど就職を意識したトータルスタイリングの意味で使われています。
・フレッシャースーツ
「若々しい新人にふさわしい服装」を意味する言葉です。
就職活動だけでなく就職後新人として働く人も対象にしたふさわしい装いを指します。
まとめ
まとめ
「リクスー」という略し方は独特ですがリクルートスーツという言葉は一般的に使われている言葉です。
没個性と言われがちですがそれにはきちんとした理由があります。
TPOやプロトコルを考えた結果として導き出された最適解なのですから批判の声を気にせず堂々と着用してください。