これから迎える高齢化社会に関する話題で使われる言葉「ロクマル世代」とはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「ロクマル世代」の意味と類語について解説します。
「ロクマル世代」とは?意味
「ロクマル世代」とは?意味
「ロクマル世代」とは、「60代の人」を意味する言葉です。
「ロクマル世代」の概要
「ロクマル世代」の概要
昭和の初期から後期にかけて定年年齢は55歳でした。
50代に入るとそろそろ仕事人生にも終わりが見え始め50代半ばにして会社を定年で退職するのが当たり前だった時代の人にとって50代後半は老後に当たります。
再就職などで社会との関わりはあったものの55歳を過ぎてからは一線を退いた身だと考えられていました。
労働環境の変化とともに定年年齢はどんどん引き上げられていき現在では70市定年制が真剣に議論されている状態です。
1980年代後半には60歳定年制が努力義務となり1998年には法律により義務化されます。
2000年には65歳定年制の努力義務となり2006年には義務化されるなど定年年齢はどんどん遅くなり現役として活動する期間も長期化しています。
55歳定年制のころと65歳定年制の時代では60代という年齢に対する認識はまったく異なります。
かつてのように余生を過ごす高齢者という認識はほとんどなくいつまでも若々しく活動している年齢というように60代が考えられるようになります。
「ロクマル世代」とは「いつまでも若々しく活動する60代」を意味する言葉です。
新時代における60代の新たな位置づけを示す「ロクマル世代」は60代が老いを悲観する年齢ではないことを共用しています。
仕事だけでなくボランティアやサークル活動に積極的に参加しファッションやメイクも年齢を感じさせず個性を発揮するようなイキイキとした60代を指して「ロクマル世代」と表現します。
「ロクマル世代」の言葉の使い方や使われ方
「ロクマル世代」の言葉の使い方や使われ方
・『地域の社会活動はロクマル世代が大きな役割を担っている』
・『新たな消費ターゲットとしてロクマル世代向けのマーケティング戦略を展開していく』
・『若者から憧れられるロクマル世代になるために地味な服は選ばずあえて派手な服を選んでいる』
・『健康的にかつどうできるロクマル世代を目指して健康食を実践している』
「ロクマル世代」の類語や言いかえ
「ロクマル世代」の類語や言いかえ
・アラカン
「60歳前後の人」を指す言葉です。
40代前後の年代を「アラフォー」といいますが60代の場合は60歳で迎える還暦が人生の節目となることから「アラウンド還暦」を略して表現します。
・アクティブシニア
「周囲の支援を必要とせず積極的に活動する高齢者」を意味する言葉です。
介護を受けず自立した暮らしを営み若い人たちと変わらない生活を送っている高齢者を表します。
元気な高齢者という意味は共通していますが「ロクマル世代」が60代限定なのに対し、こちらは70代や80代などそれ以上の年齢も含みます。
まとめ
まとめ
生涯活躍社会が目標とされる中、「ロクマル世代」を高齢者扱いするべきではないという意見が増えています。
若者と同じかそれ以上に元気な60代は多く、地域貢献や交信の育成など社会的にも重要な役割を担っています。
これから高齢化社会がもっと進行すれば60代が若手扱いされるようになる日もそう遠くありません。