「干物女」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

ドラマで注目を集めた若者言葉「干物女」とはどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「干物女」の意味と類似表現について解説します。

「干物女」とは?意味

「干物女」とは?意味

「干物女」とは、「恋愛に対しておっくうであるだけでなく何事に対しても面倒くさがり活動的ではない女性」を意味する言葉です。

「干物女」の概要

「干物女」の概要

「干物女」という言葉は漫画家ひうらさとる作の人気コミック『ホタルノヒカリ』の劇中で使われた造語です。

主人公雨宮蛍は毎日ひとりで晩酌したり休日はいつまでも布団の中で寝て過ごしたりなどだらだらと下生活を好む女性として描かれます。

恋愛にもほとんど興味を示さず長く遠ざかっている彼女の様子をさした言葉が「干物女」です。

「干物女」という表現は「恋愛など人生の潤いから長く遠ざかりすぎてカラカラに乾ききっている」に由来します。

生まれつき恋愛に興味が無いわけではなくかつては一般的な女性のように恋に仕事にとエネルギッシュな日々を送っていた時期もありますが劇中ではその時期を魚、今のような怠惰な時期を干物と例えています。

「干物女」という言葉が一気に注目を集めるようになったのは綾瀬はるか主演のドラマがきっかけです。

日テレ系列で放送されたドラマ版では「干物女」の生活ぶりがユーモラスに描かれ若い女性を中心に大きな注目を集めました。

ドラマのヒットを受けて「干物女」という言葉や女性の生き方にも注目が集まるとともに2007年の新語・流行語大賞候補60語にも選ばれその年を代表する言葉となっています。

「干物女」は簡単にいえば「極度の面倒くさがり」です。

恋愛から遠ざかっているものの決して拒否しているわけではなく、恋愛の楽しさよりも面倒くささのほうが上回っているために縁がないだけです。

積極的に何かにチャレンジして時間や手間を取られるくらいなら現状でだらけている方が気も安まるし何よりも楽チンである、というのが「干物女」の基本的な考えとなっています。

「干物女」の言葉の使い方や使われ方

「干物女」の言葉の使い方や使われ方

・『干物女の生活は怠惰に見えるが本人にとってこれ以上の幸せはない』
・『恋愛こそが人生で一番重要な事だと考えてきた世代にとって干物女は理解できない存在だ』
・『誰に迷惑をかけているわけでもないのだから干物女をとやかくいうのは筋違いである』
・『干物女と恋愛嫌いを混同してはいけない』

「干物女」の類語や言いかえ

「干物女」の類語や言いかえ

・化石女子
「恋愛にほとんど興味を示さない女性」を意味する言葉です。

身持ちが非常に固くカチコチである様子を化石に例えて造られた造語です。

「干物女」はめんどくささを理由に恋愛から縁遠くなっているものの恋愛そのものを拒否してはいないのに対し、こちらは恋愛そのものを拒否したり嫌ったりしている積極的に恋愛と距離を置く女性に対して使われます。

・喪女
「モテない女性」を意味する言葉です。

ネットスラングでモテない人のことを頭文字の「も」の当て字で「喪」と表現します。

男性にまったくモテない女性やモテそうもない外見や性格の女性を指します。

まとめ

まとめ

「干物女」は女性の自立によって生まれた新しい生き方であるともいえます。

恋愛と結婚が女性の幸せとイコールだった時代とは違い個人がそれぞれ幸せな生き方を見出す時代にあって自分なりの幸せを見出しした一種の勝ち組でもあります。

無理して改善を目指すのではなく自分なりのペースで恋愛と向き合うことが大切です。

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