「枝る」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、「枝る」の意味を分かりやすく説明していきます。

仕事にまつわる語を見ていきましょう。

「枝る」とは?意味

「枝る」とは?意味

枝る(えだる)とは、働きアリのようにせっせと働くこと。

不眠不休で仕事をすることです。

ブラック企業に勤めていて、めぐまれない働き方をしている人をいいます。

汗水たらして、せっせと苦労をしょいこむことが「枝る」です。

もともと「枝る」「枝」というのは、政治家の名前です。

東日本大震災が起こったときに官房長官を務めていた枝野幸男官房長官の「枝」をとって「枝る」というトレンド語が生まれるようになりました。

自分の限界までギリギリに働くこと、あくどい環境のせいで馬車馬のようにモウレツに仕事することが「枝る」になります。

「枝る」の概要

「枝る」の概要

「枝る」というのは2011年の東日本大震災の直後に、うまれた言葉です。

当時は震災が起こった3月11日から、約4日間にわたって枝野官房長官がマスメディアの会見に応じました。

あらゆる交通機関がストップし、福島の原発事故も起こったため、現場はおおいに混乱していました。

そんな中でほぼ不眠不休でがんばっていたのが、枝野官房長官です。

後日談によると、当時は布団に寝ながら休んだことは一切なく、椅子で軽いうたた寝をするのが日課になっていたそうです。

大きなクマをつくって必死に会見にのぞむ枝野官房長官を憐れんで、ネットには「枝野、寝ろ」という励ましの声が寄せられました。

このエピソードになぞらえて生まれたのが「枝る」になります。

ブラックな仕事場で、寝ないで仕事をこなすこと。

助けてくれる人がいなくて、孤独に仕事に取り組む様子をいいます。

「枝る」の言葉の使い方や使われ方

「枝る」の言葉の使い方や使われ方

「枝る」はこのように使います。

・『枝る毎日に嫌気がさしたので、勤め先を辞めることにしました』
・『今晩も終電で帰宅。枝る日々に疲れました』
・『枝る同級生を見て、何だか気の毒になりました』
「枝る」は職場に恵まれず、寝ないで働く状況をいいます。

「かわいそう」「お気の毒」という、憐れみに似た感情もふくまれています。

「枝る」の類語や言いかえ

「枝る」の類語や言いかえ

「枝る」の関連語に、次の言葉もあります。

・枝野る
・オールする
「枝る」は枝野官房長官の、働きぶりをもじった言葉です。

そのため「枝野る」と言いかえることもあります。

こちらも、かなりの頻度でつかわれています。

また「オールする」も同じように、徹夜をすること。

ただ「オールする」には仕事そっちのけで遊びまくるという、少々異なるニュアンスも含まれています。

仕事も遊びも、うまい具合にこなしていきたいものです。

まとめ

まとめ

「枝る」の意味と使い方をおさらいしました。

「枝る」とは、徹夜で仕事をおこなうこと。

寝ないで仕事の鬼になることです。

ブラック企業に勤めている人など、職場環境に恵まれない人に、愛の手をさしのべる表現になっています。

東日本大震災の枝野官房長官の仕事ぶりから生まれた言葉で、現在も伝説としてのこっています。

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