「キリ番」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

ネットスラングとして古くから使われている「キリ番」とは具体的にどのような意味で使われる言葉なのでしょうか。

今回は、「キリ番」の意味とよく似た意味で使われる類語について解説します。

「キリ番」とは?意味

「キリ番」とは?意味

「キリ番」とは、「キリの良い番号」を意味する言葉です。

「キリ番」の概要

「キリ番」の概要

50や100、1000や10000など「端数がいくちょうどの番号」「キリ番」です。

昔から話を変えたり物語が動いたりするのに支障がなくちょうどいい切れ目となるところのことを「切りのいいところ」といいますが「キリ番」「切りのいいところの番号」の略語です。

まだインターネット文化が広まり始め個人ホームページが流行した時代、自作のホームページには訪問者の人数を数えるカウンターを設置するのが流行しました。

カウンターの数字を見ると何人ホームページを訪問したのかが一目でわかります。

当時はマンガやアニメなどいわゆるオタク文化と呼ばれる趣味の仲間を探すのが今と比べてずっと難しく、カウンターの数字を見るだけで同じ仲間がこれだけいるのだと安心感につながることもあってどのホームページにもカウンターが設置されていました。

もともとは単なる計測器として使われてきたカウンターですが、いつの頃からか「アクセスしたときにカウンターが切りの良い番号だった人は掲示板に報告し皆で祝福する」という文化が誕生します。

対象となる番号は1000や10000などの他に5555などそろった数字や4649(よろしく)など語呂合わせになるものなどさまざまですが「記念になるようなキリの良い番号」を指すものとして誕生したネットスラングが「キリ番」です。

「キリ番」という言葉自体はネットで誕生したものですがそのようなキリの良い番号や節目の数字に特別な意味をもたせる文化は昔から存在します。

テーマパークや施設などでは「一万人目の来園者」などちょうどいい節目の入場者数を記念してプレゼントを贈呈するイベントは昔からありますし、受け取ったお釣りがたまたま1111円だったときにちょっと嬉しくなることは誰にでも見られる現象です。

本来は特別な意味が無い偶然にすぎない「キリ番」は人が特別な意味を持たせることで他とは異なる価値が与えられています。

個人ホームページが大流行だった2000年代に広まった「キリ番」ですがネットの主流が個人ホームページからブログやプロフ、SNSなどに移行するにつれてどんどん忘れられていきます。

今でも「キリ番」という言葉そのものは残っていますが「キリ番」を管理人に報告するような文化はほぼ廃れています。

「キリ番」の言葉の使い方や使われ方

「キリ番」の言葉の使い方や使われ方

・『キリ番を踏んだので管理人に報告する』
・『ちょうどの数字を狙うキリ番ゲッター』

「キリ番」の類語や言いかえ

「キリ番」の類語や言いかえ

・ゾロ目
「1111など同じ数字がそろうこと」を意味する言葉です。

「キリ番」の中でも確率が低いことから特別な番号として扱われています。

・ぴったり
「ズレがなく一致していること」を意味する言葉です。

10000など節目の数字にズレなく一致していることから「キリ番」と同じ意味で使われます。

まとめ

まとめ

「キリ番」という言葉そのものは今でも使われているものの誕生したいきさつや背景を知らずに使っている人がほとんどです。

ネットスラングとしては古語に近い扱いであり若者ぶって使うと恥をかくので注意しましょう。

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