この記事では、「橡」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに象で「橡」の読み方
木へんに象で「橡」の読み方
「橡」という漢字は訓読みでは「とち」や「くぬぎ」、「つるばみ」と読み、音読みでは「ショウ」や「ゾウ」と読みます。
「橡」の意味や解説
「橡」の意味や解説
「橡」という漢字には「トチノキ」や「クヌギ」、「ツルバミ」という意味が含まれています。
「橡」は大地を覆う木の象形である「木偏」に動物の「ゾウ」の象形である「象」を組み合わせて、成り立った形声文字です。
「トチノキ」はムクロジ科トチノキ属に分類される植物です。
日本では北海道から本州、四国地方や九州地方、とりわけ東北地方に多く分布しています。
実である「栃の実」にはタンパク質やデンプンが多く含まれており、古くから重要な食料として扱われてきました。
「栃の実」を使った「栃煎餅」や「栃餅」は郷土食として土産品としても有名です。
また、「トチノキ」は「栃の木」とも書き、「県の木」をはじめ、栃木県のシンボルとして扱われています。
「クヌギ」はブナ科コナラ属に分類される植物のことであり、「ツルバミ」は「クヌギ」やクヌギの実である「ドングリ」の古名です。
「橡」の使い方や使われ方
「橡」の使い方や使われ方
・『小橡』【ことち】
奈良県吉野郡上北山村に所在する地名です。
・『橡久保』【とちくぼ】
群馬県利根郡昭和村に所在する地名です。
・『橡尾』【とちお】
三重県に最も多く、他では愛知県や東京都に見られる名字です。
まとめ
まとめ
「橡」は訓読みでは「とち」や「くぬぎ」、「つるばみ」と読み、音読みでは「ショウ」や「ゾウ」と読む漢字です。
そして、「橡」には「トチノキ」や「クヌギ」、「ツルバミ」という意味が含まれています。