この記事では、「名残」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「名残」の正しい読み方は「なごり」と「なのこり」どちら
「名残」の正しい読み方は「なごり」と「なのこり」どちら
「名残」は「なごり」と読み、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「名」の音読みは「めい・みょう」、訓読みは「な」、「残」の音読みは「ざん」、訓読みは「のこ(る)・のこ(す)・そこ(なう)」です。
「名残」と表記する場合「なのこり」とは読みません。
因みに、音読みとは漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方、訓読みとは漢字に日本語の意味をあてはめた読み方です。
正しい読み方の結論
正しい読み方の結論
「名残」の正しい読み方は「なごり」です。
「なのこり」とは読みません。
「名残」の意味
「名残」の意味
「名残」の意味は「あるものごとが過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること」「人と別れるときに未練の気持ちが残ること」「ものごとの最後」です。
「なごり」の語源は「波残り(なみのこり)」という言葉で、「波が打ち寄せた後に残る海水や海藻」という意味です。
次に変化して「あるものごとの後に残る余韻や影響」「人への思いを断ち切れないこと」として使われる様になりました。
「なごり」は元の意味から「余波」とも表記され、「名残」は後から付けられた当て字です。
「名残」の言葉の使い方や使われ方
「名残」の言葉の使い方や使われ方
「名残」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『城下町の名残をとどめている街並みを歩く』
・『手刀は侍がいた頃の名残として残っている習慣だ』
・『名残惜しいのですが、お別れの時間となりました』
まとめ
まとめ
今回は「名残」の読み方について紹介しました。
「名残」の正しい読み方は「なごり」で、「なのこり」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。