こちらの記事では、「海上自衛隊」と「海上保安官」の違いを分かり易く説明致します。
「海上自衛隊」とは?
「海上自衛隊」とは?
海上自衛隊は、かいじょうじえいたいという読み方をする言葉です。
日本の行政機関の1つで防衛省に属しており、陸海空と存在する自衛隊の中で、文字が示す様に海上を担う部隊を表しています。
日本という国に対する武力攻撃を防衛する役割を主としていますが、災害時には公共の秩序の維持という名目により、復興支援や救助活動を行っているのです。
「海上保安官」とは?
「海上保安官」とは?
海上保安官とは、かいじょうほあんかんという読み方をすべき言葉となっています。
国土交通省に属する機関である海上保安庁の職員の中で、海難救助や海上交通における安全確保や治安維持といった海の警察的な役割を担う職員を示す言葉です。
海上で災害が発生したり、不審な船が侵入して来た場合にはまず、海上保安官が出動して対応にあたる事になります。
「海上自衛隊」と「海上保安官」の仕事の違い
「海上自衛隊」と「海上保安官」の仕事の違い
海上自衛隊と海上保安庁は、基本的に海上で任務を行う者同士です。
ただし海上自衛隊の主な役割は、他国からの武力による侵略といった脅威から、日本を守る事だったりします。
更に国内で災害が起きてしまった場合には、公共の秩序の維持を目的として、被災地での救助活動を行ったり復興支援という仕事も行っているのです。
一方の海上保安官の役割は、警備救難業務に海上交通業務、海上情報業務の3つの業務に分ける事が出来ます。
警備救難業務は、密輸や密航、密漁といった犯罪行為を取り締まると共に、遭難した人々の捜索や救助を行う事です。
海上交通業務は、海の道しるべとなる灯台等の建設や保守であり、海上情報業務は、測量船を使って海の水深や潮流等を調べて海図を作成する事だったりします。
「海上自衛隊」と「海上保安官」の仕事の違い(給料面の考察)
「海上自衛隊」と「海上保安官」の仕事の違い(給料面の考察)
海上自衛隊の隊員の平均年収は、約450万円から600万円程であり、海上保安官の方は、約500万円から660万円程となっているのです。
単純比較すれば収入的には、海上保安官の方がやや高めの設定となっています。
これは仕事柄、海上保安官は専門性が高く専門の大学や学校を卒業する必要があるといった制約もある事から、収入面も高めに設定されていると考えられるのです。
まとめ
まとめ
海上自衛隊と海上保安官は、文字通りどちらも海上での任務が主な仕事内容となっています。
ただし海上自衛隊の基本的な役割は、他国の侵略といった武力攻撃から日本を守る事にあるのです。
加えて災害時には、被災地の復興支援や救助活動等も行っています。
対する海上保安官は海上保安庁に属する職員であり、海難救助や海上の治安維持といった海の警察的な役割を担っているのです。