ネットで使われている独得な表現のひとつに「震え声」があります。
この言葉は具体的にどんな意味で使われているのでしょうか。
今回は、「震え声」の意味と類似表現について解説します。
「震え声」とは?意味
「震え声」とは?意味
「震え声」とは、「ネットに投稿された文章に対し自信なさげに震えた声で読んでいるという指摘」を意味する言葉です。
「震え声」の概要
「震え声」の概要
ネットに投稿された文章というのは活字であり書いたときの気持ちや感情を直接的に読み取ることはできません。
しかし、投稿された内容や前後の経緯から書かれたときの気持ちをある程度推察することは可能です。
自信たっぷりに書いたのかそれとも自信なさげに書いたのかくらいは容易に推察可能であり掲示板上でも投稿に対する態度や振る舞いに対して注意したり賞賛したりすることがよくあります。
「震え声」もそのようなネット上の投稿に対する気持ちを表す言葉のひとつです。
人はおびえたり強がったりしていると無意識のうちに体が震えてしまいます。
そのような状態で無理に話そうとすると声が震えてしまい、がたがたと乱れた声を振り絞るようにして話すことになってしまいます。
そのような話し方を表現する言葉が「震え声」です。
震えた声で発せられる言葉は堂々とした態度からはかけ離れたものでまったく自身が感じられず虚勢を張り強がっているようにしか感じられません。
ネット上で用いられる「震え声」というのも「無視している感がありありと感じられる文章に対する指摘の言葉」として使われています。
言葉の意味合いからも分かるように「震え声」というのはそれ単独で使われるものではなく前の言葉に対するリアクションとして使うのが正しい使用法です。
誰かの発言に対し辛かったり挑発したりするように「震え声」と指摘することで自信のない様子や頼りないさまをあげつらいます。
もともとは他人の発言に対して使われる表現でしたがそこから転じて自らの発言に対し自嘲気味に使う用法もあります。
自分の発言の後に「震え声」と入れることで無理していることを表しユーモアを演出します。
「震え声」の言葉の使い方や使われ方
「震え声」の言葉の使い方や使われ方
・『そんな震え声で言われてもちっとも怖くない』
・『震え声で言ってる感アリアリの投稿内容だ』
・『勇気を振り絞って震え声で発言したんだろうけど無理しているようにしか感じられない』
・『目にもの見せてやるよ(震え声)』
「震え声」の類語や言いかえ
「震え声」の類語や言いかえ
・ガクブル
「ガクガクブルブルと震えているさま」を表す言葉です。
恐怖におびえたり不幸を恐れたりなど対処しようのないものに対してなにもできずに恐れている様子を意味する表現です。
「震え声」が強がりを意味するのに対し、こちらは強がることもできず恐怖に染まっている様子を指します。
・白目
「白目をむいたまま発言している様子」を表すネットスラングです。
失神しかけるほどの衝撃や驚きを意味する言葉であり「震え声」のように強がる余裕もないほどの状況にあるときに用いられる表現です。
まとめ
まとめ
「震え声」は物理的な状態の変化を元にしたネットスラングです。
現実で見られる物理的な変化をそのまま用いたネットスラングは他にもいろいろあるので興味を持たれた方は調べてみてください。