気軽に使ってはいけない言葉?
この記事では、「アディオス」と「アデュー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アディオス」とは?
「アディオス」とは?
「アディオス」とは、「さようなら」を意味するスペイン語“adios”のことです。
日本でもおちゃらけた別れの挨拶として「アディオス」が使われることがあります。
しかし、実のところ「アディオス」が指す「さようなら」のニュアンスは私たちが抱く「気軽な別れの挨拶」とはだいぶ異なります。
「アディオス」に含まれる「さようなら」とは「神の御許へ」という意味であり、「神の御許」=「天国」→「この世ではもう再会することはできないだろうという別れ」に対する「さようなら」なのです。
したがって、「またね」という意味で普段の別れの挨拶として「アディオス」を使うのは非常に不適切ということになります。
「アデュー」とは?
「アデュー」とは?
「アデュー」とは、「さようなら」を意味するフランス語“adieu”のことです。
「アデュー」も先述した「アディオス」と同じく、ネタ的な別れのフレーズとして用いられている場面を見かけます。
しかし、「アディオス」がそうであったように「アデュー」に含まれる「さようなら」のニュアンスも私たちが抱くフランクなイメージとは大きく異なります。
“adieu”は“a Dieu”に由来し、「a」が意味するのは「~の場所」であり、「Dieu」が意味するのは「神」です。
ここでピンときた方もいらっしゃるでしょうが、“a Dieu”は「神の御許へ」という意味を指しており、“adieu”に含まれる「さようなら」も「今生の別れ」を意味しているのです。
したがって、やはり「アデュー」も普段の別れの挨拶として使うには不適切な表現になります。
ただし、「アデュー」には「神が共にありますように」というもう1つの意味が含まれおり、この場合、遠くの地へ旅立つ相手に向けて、激励や無事を祈る言葉として用いられているようです。
「アディオス」と「アデュー」の違い
「アディオス」と「アデュー」の違い
「アディオス」と「アデュー」の違いを、分かりやすく解説します。
「アディオス」は「(今生の別れや長い別れに対する)さようなら」を意味するスペイン語であり、「アデュー」も同じく「(今生の別れや長い別れに対する)さようなら」や「神と共にありますように」を意味するフランス語になります。
まとめ
まとめ
・「アディオス」とは、「(今生の別れに対する)さようなら」を意味するスペイン語“adios”のことです。
・「アデュー」とは、「(今生の別れに対する)さようなら」や「神と共にありますように」を意味するフランス語“adieu”のことです。
いずれも日本では「またね」というニュアンスでネタ的に使われることもありますが、現地でこの使い方をするのは極力避けた方がよいかもしれません。