男女の恋愛とは我々が生物であることの証でもあり、古来から多くの文化や物語を作ってきたものです。
人間は他の動物とは違い、道徳や倫理というものを取り入れている為、男女の関係がとても複雑です。
『純愛』という様々な人が憧れる美しい愛の形もあれば、身分の違いや既に婚姻関係にある人間を好きになってしまった場合などに使われる『禁じられた愛』などとても多くの形があります。
そんな中で『色恋』という言葉が存在しますが、これと『恋愛』とはどの様に違いがあるのでしょうか。
今回はこの2つについて見て行きたいと思います。
この記事では「色恋」と「恋愛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「色恋」とは
「色恋」とは
この単語はいきなりですがあまりいい意味がありません。
『性的な関係をメインに置いた異性を慕うこと』という意味を持っている言葉です。
『色』という言葉には美しい容姿という意味も存在しています。
よく時代劇などで出て来る『遊郭』を『色町』と言い換えることがありますが、そこで働く女性は美しい容姿を武器に男性を誘います。
ここから転じて『性的な関係』という意味合いが強くなっていることがわかるのではないでしょうか。
『英雄色を好む』という言葉もある通り、性的な関係に開放的なイメージを持つのが『色』という言葉であり、『色恋』とは正に男女の関係が性欲をベースにしている関係とも言えます。
いい意味を持っていない為、よく『色恋沙汰』などと揶揄する様な形で使われることが多い言葉です。
「恋愛」とは
「恋愛」とは
これは一般的な言葉としておなじみです。
『異性に特別な感情を持って慕うこと』を『恋愛』と言います。
この言葉自体にはいい意味も悪い意味も存在せず、ただ、状態を表現している言葉です。
例えば古いドラマなどで厳しい教師や親が『恋愛などにうつつをぬかしおって!』と叱る場面もありますし、形容詞を付けて『それは悲しい恋愛だね。
』などの様に様々に表現をすることがありますが、あくまでも『恋愛』は状態を表しているのみで、善悪の判断を単独では持たないということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
「色恋」と「恋愛」の違い
「色恋」と「恋愛」の違い
この二つは『性的関係がメインの恋愛』なのか『異性を特別な感情をもって慕う状態』なのかで分けることが出来ます。
基本的に恋愛とはある程度性的な魅力を感じる為に発生します。
ですので『色恋でもいいではないか。
』と思われるかもしれませんが、冒頭でも説明しました通り、我々人間は倫理や道徳感を持っている生き物ですので、『性的』なことをとてもタブー視する場合が国籍や文化を問わず多いです。
ですので、『恋愛』と違い、『色恋』にはとても悪い印象があるのです。
まとめ
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は『色恋』と『恋愛』の違いをご説明しました。
『不倫』や『略奪愛』。
『叶わぬ恋』や『純愛』など我々は倫理的や道徳的に推奨されないことでも興味を持ってしまう様で、それは様々な文学や芸術作品にも表れ、高い評価を得ることも少なくありません。
我々が持つ『恋愛』という形への飽くなき興味はこの様な言葉からも感じることが出来るのではないでしょうか。