この記事では、「使用」と「利用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「使用」とは?
「使用」とは?
ある目的のために人や物を用いることです。
たいていの場合、何かを用いるのは何か目的があるからです。
意味もなく何かをすれば、時間や費用が無駄になります。
たとえば、外出先でトイレに行きたくなったとします。
公共施設や商業施設には公衆トイレがあり、誰でもそこで用を足してよいとされています。
公衆トイレに行って用を足すことは「トイレを使用する」といいます。
用を足すという目的のために用いています。
環境への影響を考えて環境負荷の少ない包装容器が用いられるようになってきました。
たとえば、生分解性プラスチックです。
これは、微生物によって分解されて、水と二酸化炭素に分解される性質があります。
環境に配慮してレジ袋に生分解性プラスチックを用いたとします。
これは「生分解性プラスチックを使用したレジ袋」といいます。
「使用」の使い方
「使用」の使い方
実現しようとする事柄があり、そのために用に充てることという意味で使います。
人や物などに使い、人間の考えにはあまり使いません。
「利用」とは?
「利用」とは?
「利用」には2つの意味があります。
ひとつは、物や施設などに備わっている機能を十分に発揮させること、役立たせることです。
通勤で地下鉄に乗っている人もいることでしょう。
地下鉄はすぐに電車がきて、目的地にすぐに到達をするので便利です。
地下鉄は目的地まで人を運ぶという機能を持っており、通勤で乗っている人はこの機能を十分に発揮させているといえます。
これは「地下鉄を利用する」といいます。
もう一つの意味は、ある目的のために都合がよい方法として用いることです。
ある人は特権を持っています。
この特権を用いて人を動かすことができ、自分の目的を達成させることができます。
そのときに特権を用いることを「特権を利用する」ともいうことができます。
「利用」の使い方
「利用」の使い方
物や施設などが持っている機能を十分に発揮させて役立てる、という意味で使いします。
「使用」と「利用」の違い
「使用」と「利用」の違い
物を役立てるという意味が似ていますが、やや意味合いが異なります。
「使用」はある目的のためにそれを有用にすることです。
人や物などについていいます。
「利用」はその機能を十分に発揮させることです。
物や施設などについていいます。
また、「利用」には目的を達成させるための手段という意味もあります。
「使用」の例文
「使用」の例文
・『使用許可をとる』
・『10年間も使用し続けている』
・『国産小麦粉を使用』
・『勝手に使用しないでください』
「利用」の例文
「利用」の例文
・『いつでも利用することができます』
・『自転車シェアリングを利用する』
・『旅館の温泉を利用する』
・『朝食バイキングを利用する』
まとめ
まとめ
役に立てるという意味が似ている2つの言葉ですが、一方は用いること、もう一方はその機能を十分に発揮させて役立てることで、意味合いが異なります。