この記事では、「適用」と「準拠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「適用」とは?
「適用」とは?
適用とは、てきようという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、綺麗に当てはまるやかなうといった意味がある適の漢字に、もちいるや使うといった意味の用の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ適用は、規則や法律等を事例に当てはめる事を表すのです。
「適用」の使い方
「適用」の使い方
適用は、法律やルール等を、当てはめた上で用いる事を意味する言葉として使われています。
例えば車を運転する際にスピードを出し過ぎた場合には、違法となって罰を受ける事があるのです。
これはスピードを出し過ぎた運転手に、道路交通法という法律が当て嵌まったが故にそうなってしまいます。
この様な際には、道路交通法という法律が適用された、という形でこの言葉が使用されたりするのです。
「準拠」とは?
「準拠」とは?
準拠とは、じゅんきょという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、物事をはかる拠り所といった意味を持っている準の文字に、何かを行うための足場とするといった意味を有する拠の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から準拠は、あるものを拠り所にしてそれに従う事を示します。
「準拠」の使い方
「準拠」の使い方
準拠は、既に存在しているルール等に従うといった意味を持つ言葉として用いられているのです。
あくまで既存の規則とかルールに従うという意味を所有しており、それらに違反したり新たにルール等を作る、という意味には使用されません。
具体的な使われ方としては、法律に準拠する、とか、規約に準拠する、といった形で従うべき規則等と共に用いられるのが基本となっています。
「適用」と「準拠」の違い
「適用」と「準拠」の違い
適用と準拠は、文字表記を見比べれば直ぐに使用されている漢字も、読み方も全然違う事に気付く事が可能です。
所が持つ意味合いには、少し似たニュアンスがあるので、それぞれが持つ意味をきちんと理解しないと使い分けの際に悩む可能性はあります。
まず適用は、法律やルール等を、事例に当てはめて使うという意味を持っているのです。
一方の準拠は、既に存在している規則やルール等を拠り所にして従う、という意味を表現します。
「適用」の例文
「適用」の例文
・『うちの学校の校則は表記が大雑把過ぎるが故に、適用範囲が分かり難いです』
「準拠」の例文
「準拠」の例文
・『グローバル化が進む現代においては、国際基準に準拠したルール作りが求められています』
まとめ
まとめ
2つの言葉は、使用されている漢字も読み方も特に共通点が見られない言葉同士です。
ですが持つ意味は少し似た部分が見られるので、使い分けを正しく行いたいなら、それぞれの意味をしっかり把握しておく事が重要だったりします。
ちなみに適用は、ルールや法律等を事例に当てはめて用いるという意味を表すのです。
対する準拠は、既存のルールや法律等を拠り所としてそれに従う、という意味に用いられます。