この記事では、「格調」と「格式」の違いを分かりやすく説明していきます。
「格調」とは?
「格調」とは?
格調は、かくちょうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、そのものが醸し出す優れた個性といった意味を持つ格の漢字に、文章や音楽等の趣き等の意味を有する調の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ格調は、詩歌や文章等の表現や構成から生じる品格といった意味を表すのです。
「格調」の言葉の使い方
「格調」の言葉の使い方
格調は、芸術作品等から生じる品格という意味の言葉として使われています。
例えば素晴らしい文章や表現が見られる文学作品等に対して、格調高い作品といった風に表現したりするのです。
「格式」とは?
「格式」とは?
格式は、かくしきと読むべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、規則や基準、地位といった意味の格の漢字に、律令の施行に関する細目とか、作法といった意味がある式の漢字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から格式は、身分とか家柄により定まっている礼儀や作法といった意味を示すのです。
「格式」の言葉の使い方
「格式」の言葉の使い方
格式は、身分や家柄により決まっている礼儀作法といった意味に用いられる言葉となっています。
そのため良い家柄の家に対しては、格式ある家という風にこの言葉を駆使して表現したりするのです。
「格調」と「格式」の違い
「格調」と「格式」の違い
格調と格式の漢字表記を見比べれば、2文字目の漢字に調と式という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所が最初の漢字は共に格であるという共通点もあるので、混同する恐れはないとは言えません。
ただし格調は、文章や詩歌等の表現や構成から生まれる全体の品格といった意味を表します。
一方の格式は、身分や家柄やそれによって定まっている礼儀とか作法といった意味を示すのです。
まとめ
まとめ
2つの言葉は、最初に格という共通の漢字が使用されています。
ですが2文字目の漢字が違う事で、示す意味合いにも相違点が生じているのです。
ちなみに格調は、芸実作品等から感じ取る事が可能な品格といった意味の言葉として使われています。
対する格式は、身分や家柄やそれにより定まる作法や礼儀といった意味を示す言葉です。