この記事では、「染みる」と「浸みる」と「沁みる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「染みる」とは?
「染みる」とは?
「染みる」は「しみる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「液体や気体が他の物に移り、次第に深くまで達することや、広がること」という意味で、液体や煙などがある物に浸透して、それがはっきりと目で分かる様子のことです。
2つ目は「心にしみじみと感じる」という意味で、外から刺激を受けて、心でじわじわとある感情が広まって来ることです。
3つ目は「味がつく」という意味で、だし汁などに入れて置いた食材に、だしの味が張り込んで移ることです。
上記に共通するのは「ついて深まるのが分かる」という意味です。
「染みる」の使い方
「染みる」の使い方
「染みる」は動詞として「染みる・染みた」と使われたり、副詞として「身に染みて感じる」などと使われたり、名詞として「染みが残る」などと使われます。
基本的に、液体や気体、味やにおいなどが付着して次第に深まっていくのが分かる様子や、心にしみじみと感じ入る様子に使われる言葉です。
「染みる」の例文
「染みる」の例文
・『彼女の優しい言葉が心に染みる』
現方法は「心に染みる」「体に染みる」「味が染みる」「身に染みる」
「浸みる」とは?
「浸みる」とは?
「浸みる」は「しみる」と読みます」意味「液体が布などにかかり、水分を吸い込むことや、広がること」ですが、上記で紹介した「染みる」とは少しニュアンスが違います。
「浸みる」は液体が深く浸透することそのものであり、その結果「色」「しみ」「よごれ」が着いたことまで含む場合は「染みる」になります。
因みに「浸みる」は「ひたす」とも読み、「物を水につけて水分を吸わせること」という意味です。
「浸みる」の使い方
「浸みる」の使い方
「浸みる」は動詞として「浸みる・浸みた」と使われたり、副詞として「浸みて広がる」などと使われます。
基本的に、液体が布などにかかり、水分を吸い込むことそのものに使われる言葉です。
「浸みる」の例文
「浸みる」の例文
・『ジュースをこぼしてカーペットに浸みる』
「沁みる」とは?
「沁みる」とは?
「沁みる」は「しみる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「身体に刺激や痛みを感じること」という意味で、薬や液体などに刺激を受けて、目や鼻、喉、皮膚、歯はどに刺激や痛みの感覚が起きることです。
2つ目は「深く感動・感銘して、心地よい感覚を味わうこと」という意味で、心に良い刺激を感じることです。
上記に共通するのは「刺激を受ける」という意味です。
「沁みる」の使い方
「沁みる」の使い方
「沁みる」は動詞として「沁みる・沁みた」と使われたり、副詞として「沁みて痛む」などと使われます。
基本的に、液体により身体に刺激や痛みを感じることや、心に良い刺激を受けて深く感動することに使れる言葉です。
「沁みる」の例文
「沁みる」の例文
・『最近冷たい水が歯に沁みる』
「染みる」と「浸みる」と「沁みる」の違い
「染みる」と「浸みる」と「沁みる」の違い
「染みる」は「液体や気体、味やにおいなどが付着して次第に深まっていくのが分かる様子」「心にしみじみと感じ入る様子」という意味です。
「浸みる」は「液体が布などにかかり、水分を吸い込むことそのもの」という意味です。
「沁みる」は「液体により身体に刺激や痛みを感じること」「心に良い刺激を受けて深く感動すること」という意味です。
まとめ
まとめ
今回は「染みる」と「浸みる」と「沁みる」について紹介しました。
「染みる」は「付着して深く入り込むのが分かる」、「浸みる」は「水分を吸い込むこと」、「沁みる」は「刺激や痛みを感じる」「心に良い刺激を受ける」と覚えておきましょう。