この記事では、「喪主」と「施主」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喪主」とは?
「喪主」とは?
「喪主」は、お葬式などの葬礼の家族側での責任者です。
ちょっとややこしいのですが、葬儀は、会場を貸渡して葬儀の進行を行う事業者側の責任者と、家族側で参列者の迎えを行う責任者がいます。
葬儀会場側の責任者は、どの人物を葬儀に参列させて良いか、この人物は危険人物だから参列させてはいけないということは理解していません。
逆に、「喪主」は、亡くなった人と関係があった人で危険人物のことも理解しているため、葬儀において責任を持って参加してほしくない人に対して入場のお断りが可能なのです。
「施主」とは?
「施主」とは?
「施主」は、葬儀の費用を払った人のことでお通夜の会場料金から個人の遺体の火葬場の使用料までを払った人というだけです。
よって、葬儀会場に亡くなった故人の方に由縁がある方で危険人物や迷惑な親戚が来場してもお断りする権利はないです。
何故なら、責任者ではありませんので、会場に入れるべき人であるかどうかを判断する側にあらず、人を選んで来場を許すのは、「喪主」になります。
「喪主」と「施主」の違い
「喪主」と「施主」の違い
「喪主」と「施主」の違いは、葬儀会場における家族側の責任者であるか、葬儀会場代や火葬場の使用料を払ったというだけであるかです。
通常は、「喪主」と「施主」とは、同じ人物が行うことが多いのですが、葬儀費用のみを持つから「喪主」になりたがらない人もおり、その理由は親戚などの対応が辛いが故、「喪主」にならない人もいます。
「喪主」の例文
「喪主」の例文
・『喪主となり、葬儀の参列者のチェックをする』
この例は、「喪主」の主な仕事で葬儀の参列者の中に招かざるものがいないかどうかをチェックしています。
「喪主」だけが来てはならない人物がいる場合、その人物を排除できるのです。
「施主」の例文
「施主」の例文
・『親戚と関わりたくないので施主になる』
この例は、親戚と顔を合わせるのも嫌なので葬儀には参列せず、葬儀費用だけを払うという物です。
別にこれは悪いことではないので、葬儀費用のすべてを受け持つので葬儀への参加は自由です。
まとめ
まとめ
「喪主」は、家族側での葬儀の責任者なので、言い方を悪く言えば、親戚陣営を見張る立場にあります。
よって招かざる親戚の来場を断る権利があり、理由を明確に述べて断る権利があるのが「喪主」です。
「喪主」が断る意向を持てば、会場の主はそれに従い対象を入場させません。
逆に、「施主」は、葬儀費用だけを払う人物で別にこれは家族でなくとも誰でもよいので親戚側が葬儀費用を全額払うということもあり得ます。
つまり、亡くなった側の家族ではなく、親戚が全額葬儀代を払いたいと申し出れば「施主」となりお金を支払った側になります。
ただ、「施主」はお金を支払っただけで権限は、「喪主」側にあり、亡くなった家族側の「喪主」にあるのでお金を払った側は別に権限はないので、権限を持ちたい場合、「喪主」と「施主」を両立します。