この記事では、「改定」と「変更」の違いを分かりやすく説明していきます。
「改定」とは?
「改定」とは?
「改」には、「新たに、改める」という意味があります。
「定」は、「決めた事」という意味になります。
つまり、「改定」とは、「これまでの決めごとを改めること」を表しています。
また、「定」の文字の成り立ちを見ると、「うかんむり」+「足」という組み合わせになっていることが分かります。
言い換えれば、屋内に足がとどまっている状態、つまり「動かない」ことを表していると言えます。
このことから、「定」には、「法律、規定」といった「頻繁に動かされることが無い決めごと」というニュアンスが含まれていることが分かります。
そのような事柄を改める時に「改定」が使われています。
「変更」とは?
「変更」とは?
「変」には、「うつりかわる」といった意味があります。
「更」には、「あたらしくなる、かわる」という意味合いがあります。
つまり、「変更」とは、「あらたに内容がうつりかわっていく」という意味になります。
また、「変」には、「次々と」というニュアンスが含まれていますので、時間の経過や事情により改められる必要がでた時に「変更」が使われています。
「改定」と「変更」の違い
「改定」と「変更」の違い
「改定」と「変更」は、どちらも「あらためる」といったニュアンスがある言葉です。
ですから、元々決められていたことが、何かの事情によりあらためられた場面で使う言葉と言えます。
2つの言葉の違いは、「決めごと」の性質にあります。
法律やルール、規定などの「決めごと」を改めるのが「改定」です。
スケジュールや計画など、時間の経過や行く先によって刻々と変化する可能性がある「決めごと」を改めるのが、「変更」です。
「改定」の例文
「改定」の例文
・『時代の変化とともに、法律の改定が議論される』
グローバル化やIT技術の進化により、人々の暮らしや仕事も、時代とともに変化を見せています。
そのことから、経済や税に関するルールを定めた法律も、見直すべきだという議論が交わされています。
・「価格改定のお知らせ」
経済状況や物価の変動に伴い、商品価格は常に見直されます。
お客様にも、事情説明と改定のお知らせをする必要があります。
「変更」の例文
「変更」の例文
・『大型ショッピングセンターの建設工事が進まず、オープン日程が変更された』
天候や交通状況、建設作業の進捗により、スケジュールは変化します。
しかし、オープン日程は変更せずに、何とか間に合わせてほしいところです。
・『電車の運転見合わせにより、ご訪問の予定時間を変更させていただきたいです』
交通状況や情報は、天候や事故などにより、刻々と変化し更新されていくものです。
運転見合わせによる理由は致し方ないですが、それも想定して早めの行動を取れると良いでしょう。
まとめ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「改定」と「変更」は、「あらためる」という意味では同様ですが、「決めごと」の性質によって言葉の選択が変わることが分かりました。
私たちの暮らしも、日々変化の連続です。
「改定」と「変更」の言葉の意味を理解して、きちんと使い分けられるようにしたいものです。