「日傘男子」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

夏の猛暑が慢性化するとともに増加しているのが「日傘男子」です。

この言葉は具体的にはどのような男性を指すのでしょうか。

今回は、「日傘男子」の意味と類似表現について解説します。

「日傘男子」とは?意味

「日傘男子」とは?意味

「日傘男子」とは、「晴れた日にも傘をさして直射日光から身を守っている日傘を愛用する男性」を意味する言葉です。

「日傘男子」の概要

「日傘男子」の概要

空から実を守るための道具「傘」の中でも広く普及しているのは雨や雪から濡れないために使用する「雨傘」です。

直射日光から身を守るための「日傘」も昔から存在していますが使用するのは主に女性が中心で男性が使用するのは珍しいとされていました。

近年になって夏場の猛暑による害が深刻化してくるとともに男性の中にも直射日光対策に本腰を入れる人が増え始めます。

かつては女性のものとされていた日傘を積極的に使用する男性も徐々に増えてきていますが、そのような「日傘をさすことに抵抗がなく積極的に使ってい男性」「日傘男子」です。

誕生当初「日傘男子」はやや奇異の目で見られていました。

男なのに日傘をさすのはおかしい、太陽の光くらい耐えてこそ男の子といったような意見が男女を問わず多く見受けられ「日傘男子」は軟弱な弾性に対する一種の蔑称のような扱いをされる言葉でした。

日傘に対する世間の目が変わったのは2010年代の後半に入ってからです。

かつては異常気象とされていた夏場の猛暑が一時的なものではなく恒常的なものになったことにより暑さ対策や直射日光対策の重要性が人々の間で広まっていきます。

かつてはファッションアイテムや肌を守る美容のための小道具といった扱いを受けていた日傘が徐々に太陽から身を守るのに欠かせない自己防衛の道具であるとの認識が広まり、男性が使用してもおかしいものではないという社会的コンセンサスがまとまっていきます。

男性の日傘使用が加速するのを受けてメーカーからも無地や地味な色合いの男性が使ってもおかしくな日傘が発売されるようになり「日傘男子」は市民権を得ていきます。

2020年には男性の日傘使用を応援する団体「日本日傘男子協会」が設立され将来的に男性の日傘使用が当たり前になる日に備えて普及と啓蒙活動を行っています。

「日傘男子」の言葉の使い方や使われ方

「日傘男子」の言葉の使い方や使われ方

・『熱中症で倒れた経験により日傘男子になった』
・『夏場の猛暑を乗り切るため日傘男子デビューする』
・『男性向けデザインの日傘が増えたことで日傘男子に対する世間の理解が進んだ』
・『日傘男子に拒否反応を示す人が多いのは若い世代ではなく高齢世代だ』

「日傘男子」の類語や言いかえ

「日傘男子」の類語や言いかえ

・パラソル男子
「天候を問わず傘をさす男性」を意味する言葉です。

雨や雪の日に指す雨傘だけでなく晴れた日には日傘を積極的にさす男性に対して使われます。

・クールビズ
「真夏の暑さを乗り切るために涼しい服装を着用して仕事しようという運動」を意味する言葉です。

灼熱の日差しを遮る日傘も「クールビズ」アイテムのひとつであり「日傘男子」も広義の「クールビズ」に含まれます。

まとめ

まとめ

日傘は女性が指すものというのは古い考えですがまだまだ世間ではそのように考える人が多く残っています。

世界的な気象変動が深刻化する中、日本で生まれた「日傘男子」が世界中に広まるのも時間の問題です。

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