「版図」は国の規模や勢力に関係する言葉ですが、具体的には何のことでどう読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「版図」の正しい読み方と意味について解説します。
「版図」の正しい読み方は「はんず」と「はんと」どちら
「版図」の正しい読み方は「はんず」と「はんと」どちら
「版図」の読み方を漢字の読みから考えると「はんず」と「はんと」に絞られます。
「はんず」と「はんと」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
正しい読み方の結論
「版図」の正しい読み方は「はんと」です。
「版」は「版画」【はんが】「初版」【しょはん】など「はん」と読みます。
「図」は「図面」【ずめん】「地図」【ちず】など「ず」と読むほか、「図書」【としょ】「意図」【いと】など「と」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「はんず」と「はんと」の2つのうち「版図」の正しい読み方は「はんと」です。
「版図」の意味
「版図」の意味
「版図」とは、「国が支配している領域」を意味する言葉です。
一国の影響力が及ぶ範囲を指し、自国の領土にくわえて実効支配している地域も含みます。
国の領土はどこまでなのかについては正式に決定しているものもあれば曖昧なところもありますが、「版図」は国際法上の根拠や他国からの承認とは別に実質的に勢力が及ぶ勢力圏の意味で使われる表現です。
「版図」の「版」は戸籍を、「図」は地図を意味します。
戸籍と地図、つまり領民と領土の両方を押さえている場所が「版図」に当たります。
「版図」の言葉の使い方や使われ方
「版図」の言葉の使い方や使われ方
・『版図を拡大する』
・『モンゴル帝国の版図は東ヨーロッパにまで及んだ』
・『国力の衰えとともに版図も縮小していた』
まとめ
まとめ
「版図」の読み方は「はんず」ではなく「はんと」です。
実効的な支配状況によって決まる言葉なので覚えておきましょう。