この記事では、「合致」と「一致」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合致」とは?
「合致」とは?
少しの狂いもなく合うことです。
2つ以上のものに少しの食い違いがないことをいいます。
店を出すことで説明をします。
店主は、人でにぎわっている通りに近いこと、駅から徒歩で訪れやすい場所という条件がそろう物件を探しています。
人でにぎわっているけれど駅からは非常に遠くて歩いては訪れることが難しい、駅から近いけれど周囲は閑散としているなど、少しでも条件と違うところがあれば、この言葉が意味するものではありません。
店主はいろいろな場所を探した結果、自分が求めていたものと少しも違うところがない条件の物件を見つけました。
これは、物件と条件が「合致」しているということができます。
今度は旅行先のことで説明をします。
Aさんはハワイに行きたいといいます。
Bさんもハワイに行きたいといいます。
2人の意見は少しの違いもありません。
食い違う部分がないのです。
これも、この言葉が指すものになります。
「合致」の使い方
「合致」の使い方
2つ以上のものが少しの狂いもなく合うことについて使用をします。
具体的なものにではなく、意見や目的など物質でないものに使う場合が多いです。
「一致」とは?
「一致」とは?
2つ以上のものが少しの狂いもなく合うこと、食い違いがないことです。
壁にくぼみがあります。
このくぼみにピッタリと合う手形を入れると扉が開きます。
手形が少しでも大きければくぼみに入らず、小さければくぼみに入りますが扉は開きません。
大きすぎず、小さすぎず、ピッタリな必要があります。
ここにピッタリとはまれば、くぼみと手形という2つのものが合ったということができ、この言葉が意味するものになります。
あるゲームをします。
2人に質問をして、質問の答えが2人で同じであるようにするゲームです。
たとえば、趣味は何ですかと質問をして、2人ともが釣り、あるいは映画鑑賞などと同じ答えを出せば、この言葉が意味するものです。
一方が釣り、もう一方がショッピングなどと答えれば、少しの狂いもなく合っているとはいえません。
「一致」の使い方
「一致」の使い方
少しの狂いもなく合うという意味で使用をします。
物についても、物以外のものについても使用をします。
「合致」と「一致」の違い
「合致」と「一致」の違い
2つの言葉の意味は同じですが、使い方に違いがあります。
前者は物にはあまり使用せず、それ以外のことに使用をします。
たとえば、考えなどです。
後者は物にも、物以外のものにも使用をします。
「合致」の例文
「合致」の例文
・『目標に合致する』
・『状況に合致している』
・『伝えたいこととイラストが合致している』
・『求めるものと合致する』
「一致」の例文
「一致」の例文
・『2人の意見が一致する』
・『利害関係が一致する』
・『全員で一致した』
・『両国間で一致した意見がみられた』
まとめ
まとめ
どちらの言葉も食い違いがないという同じ意味を持っていますが、使い方に違いがあります。