「軒数」と「件数」はどちらも数を表す言葉です。
それぞれ何を数える時に使う言葉でどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「軒数」と「件数」の違いを解説します。
「軒数」とは?
「軒数」とは?
「軒数」とは、「建物の数」を意味する言葉です。
「軒数」の使い方
「軒数」の使い方
住宅や店などを数える時に「軒」という単位を使います。
「軒」には独立した一つの建物という意味があり一棟で独立している家のことを一軒家といいます。
家がどれだけ建っているのか、店がいくつあるのかなど建物の数を表す時に使われる表現が「軒数」です。
本来の言葉の意味からすると住宅やビルなど建物一棟を一つとして数えますが、一般的にはマンションやアパートの一部屋など独立した一つの世帯を一軒として数えます。
特定の条件に当てはまる建物や住まいの数が「軒数」に当たります。
「件数」とは?
「件数」とは?
「件数」とは、「ある事柄の数」を意味する言葉です。
「件数」の使い方
「件数」の使い方
既に承知している事柄を改めて指し示す時に「件」と表現します。
一般的にはよく知られていたり事前に合意があったりなど外から見てわかる形でまとめられている事柄を「件」といい、そのような事柄の数を表す言葉が「件数」です。
注文のあった数や訪ねた数などさまざまな事柄の数を表す時に使います。
「軒数」と「件数」の違い
「軒数」と「件数」の違い
住まいや店など建物の数が「軒数」、事柄の数が「件数」という違いで区別されます。
家を訪ねて作業すると言う用件において訪ねる建物の数を表す場合は「軒数」、家で行う作業の数を表す場合は「件数」というように使い分けられます。
建物という物理的な存在を数える場合は「軒数」で行動内容や約束など形のない事柄を数える場合は「件数」です。
「軒数」の例文
「軒数」の例文
・『これまでに食べたラーメン屋の軒数は1000軒を超える』
・『協会に加盟している店の軒数を考えると無視できない』
「件数」の例文
「件数」の例文
・『苦情の件数が減少傾向にある』
・『注文件数が100件を超えた』
まとめ
まとめ
「軒数」と「件数」は読み方は同じでも表す対象が全く異なる別の言葉です。
数える対象が何であるのかを知り正しく使い分けましょう。