「歴女」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

テレビや雑誌でも取り上げられる機会の多い言葉「歴女」とはどのような意味なのでしょうか。

今回は、「歴女」の意味と類似表現について解説します。

「歴女」とは?意味

「歴女」とは?意味

「歴女」とは、「歴史に強い興味を持つ歴史好きな女性」を意味する言葉です。

「歴女」の概要

「歴女」の概要

歴史や古い文化に興味を持つ女性は以前から存在していましたが多くは高齢女性であり考古学や歴史学など学術的興味を中心とする女性がほとんどでした。

若い女性で歴史が好きだというのはほんの一握りにとどまる珍しい存在でしたが、2000年代後半から変化が起こります。

これまでとは異なりアニメや漫画、ゲームなどをきっかけに歴史に興味を持ちそのまま趣味とする若い女性が急増します。

この頃は若い女性を対象にした恋愛ゲームに歴史を題材にしたものが多数作られたこともありこれまでのような学術的アプローチとは異なる入り口から歴史趣味に入門しそのまま自分の趣味にする女性が世間で大金話題を集めました。

そのような「歴史を趣味にする若い女性」を指す言葉が「歴女」です。

「歴女」という言葉が誕生する直接的なきっかけになったのは2005年に発売されたカプコンのPS2向けゲームソフト「戦国BASARA」だとされています。

戦国時代を部隊にイケメン武将がアクションで戦う本作は女性ファンから絶大な支持を集め大ヒットを記録します。

ゲームの売上は好調を記録しましたがそれ以上に大きな影響を与えたのは同人誌や創作など本作の女性ファンたちによるファン活動です。

彼女たちの活動は聖地巡礼と呼ばれる武将縁の地への訪問や歴史知識の勉強などゲームにとどまらず背景となった歴史の探求に波及します。

歴史趣味に若い女性が大量参入したことに対し世間から多くの注目が集まったのが「歴女」の始まりですがこの頃にはまだ「歴女」という言葉は使われていませんでした。

「歴女」という言葉が誕生したのは2008年だとされています。

言葉そのものの正確なルーツは定かではありませんが広まったのは歴史好きアイドルが自分のことを「歴女」と自称したのがきっかけです。

2008年は大河ドラマ人気を復活させた名作「篤姫」が放送されていたことや数年前から戦国時代ブームが続いていたことなど女性と歴史の関わりには大きな注目が集まっていたこともあり「歴女」ブームは勢いを増し、翌年の2009年にはユーキャン新語・流行語大賞でトップテン入りを果たします。

2022年現在、「歴女」という言葉はすっかり定着しています。

歴史趣味を公言する女性は珍しい存在ではなく観光地や文化財でも女性向けの企画やサービスを積極的に打ち出しています。

「歴女」の言葉の使い方や使われ方

「歴女」の言葉の使い方や使われ方

・『展覧会初日は多くの歴女でにぎわった』
・『歴女なので戦国時代に関心がある』
・『歴女の中でも飛鳥時代が好きな人は少数派である』
・『観光地にとって食事やおみやげでお金を落としてくれる歴女はありがたい存在だ』

「歴女」の類語や言いかえ

「歴女」の類語や言いかえ

「歴オタ」
「歴史オタク」という意味の言葉です。

「歴女」が女性のみを指すのに対し、こちらは性別を問わず使われます。

まとめ

まとめ

歴史を趣味にする人達から「歴女」は大歓迎されています。

若い女性が増えるとそのジャンルは勢いが増すとされていますが歴史趣味も「歴女」のおかげで活況を呈しています。

知識の深さや詳しさなどを気にせず気軽に歴史を楽しめば今日からあなたも「歴女」の仲間入りです。

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