同じような意味で使われる言葉として「出立」と「出発」があります。
スタートを表す言葉ですがどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「出立」と「出発」の違いを解説します。
「出立」とは?
「出立」とは?
「出立」とは、「旅立つこと」を意味する言葉です。
「出立」の使い方
「出立」の使い方
旅に出るため目的地に向かって動き出すさまを表します。
元々は自宅を離れて他の土地を訪れる行為を旅と呼んでいたので「自宅を離れて他の土地を訪れるために動き出すこと」が「出立」に当たります。
移動の始まりとして自宅を離れることのほか途中で休憩や宿泊のために一時的に移動を停止した後に再び目的に向かう旅を再開する行為も「出立」です。
自宅を離れ目的地を訪れてから自宅に帰るまでを旅程と考えるなら、自宅に帰るために目的地を離れる行為も旅の途中なので「出立」と表現します。
「出発」とは?
「出発」とは?
「出発」とは、「目的地に向かって移動を開始すること」を意味する言葉です。
「出発」の使い方
「出発」の使い方
目的地を目指して停止状態から動き出し移動を始めるさまを表します。
移動の距離や目的を問わず目当ての場所に移るために動き出す行為はすべて「出発」と表現します。
何カ月をかけて外国に出かけるような場合も最寄り駅まで歩いて行く場合も移動開始の表現はどちらも「出発」です。
「出立」と「出発」の違い
「出立」と「出発」の違い
旅に出るために出かけるのが「出立」、旅を含め目的地までの移動のために出かけるのが「出発」という違いで区別されます。
目的地を目指して移動を開始する「出発」の中でも旅目的の場合に限り使われる表現が「出立」です。
「出立」の例文
「出立」の例文
・『朝早くに出立する』
・『すでに出立した後だった』
「出発」の例文
「出発」の例文
・『そろそろ電車が出発する』
・『出発前の最終確認が行われた』
まとめ
まとめ
「出立」と「出発」は目的が旅かどうかで区別されます。
「出立」を「出発」に置き換えても意味は通じますが逆だとおかしな表現になる可能性があるので注意してください。