木へんに卓と書く「棹」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「棹」の読み方と意味について解説します。
木へんに卓で「棹」の読み方
木へんに卓で「棹」の読み方
「棹」の読み方は音読みだと「トウ」「タク」、訓読みだと「さお」「さおさ?す」です。
「棹」の意味や解説
「棹」の意味や解説
「棹」とは、「船を進めるのに使う長い棒」を指す言葉です。
川に浮かべる川船など水深の浅い水域を進む船は櫂やオールで漕ぐ以外に細長い棒で川底を押して推進力を得て前方へ進みます。
船を操る船頭が使う川底を押すための細長い棒が「棹」です。
伝統的な和船の川船で広く見られるいる道具で川底まで届き力強く押しても折れたり曲がったりしない4?5 m程度で丈夫な木や竹の棒を使います。
似た意味合いの言葉として「竿」がありますがこちらは竹の枝を取り払い細長い棒状にしたものを指す言葉であるのに対し、「棹」は竹だけでなく木を削って細長くした棒も含みます。
本来は操船に使う棒のみを指す言葉でしたが、そこから転じて操船に使う棒によく似た細長いものに使われている言葉です。
ギターで言うところのネックに相当する三味線の細長い部分や、タンスやようかんなど長細いものを数える時の単位として使われています。
「棹」の熟語での使い方や使われ方
「棹」の熟語での使い方や使われ方
・『棹歌』【さおうた】
「棹で船を操る船頭が歌う歌」のことです。
船歌の一種で仕事中に棹で船を操りながら歌います。
・『細棹』【ほそざお】
「棹の部分を細く作った三味線」を指す言葉です。
棹を太く作った三味線は「太棹」【ふとざお】、標準的な三味線は「中棹」【ちゅうざお】と呼ばれます。
・『棹物』【さおもの】
「細長い形をした和菓子の総称」です。
正式には「棹物菓子」といい、ようかんやういろうなど長方形の細長い形をした和菓子全般を指す言葉です。
まとめ
まとめ
「棹」は複数の意味を持つ言葉です。
正しい読み方と意味を合わせて知っておきましょう。