この記事では、「櫓」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに魚と日で「櫓」の読み方
木へんに魚と日で「櫓」の読み方
「櫓」という漢字は訓読みでは「やぐら」や「おおだて」と読み、音読みでは「ロ」と読みます。
「櫓」の漢字の意味や解説
「櫓」の漢字の意味や解説
「櫓」という漢字には「櫂(かい)」や「やぐら」、「大きな楯」という意味が含まれています。
「櫂」は人力により船を推進させるための道具です。
英語圏では、ボートなど船べりに支点を持つものを“oar(オール)”、カヌーなど船べりに支点ものを“paddle(パドル)”と読んで区別しています。
「やぐら」は防衛や物見のために城郭(敵の侵攻を防ぐために石や土で築かれた建物や設備)の内部に設けられた設備の事です。
「やぐら」の起源については物見台から発達したとする説や弓を射る場所が発達したとする説、武器庫が発達したとする説が挙げられています。
日本に現存している「やぐら」は関ケ原の戦い後の時期に築かれたもので、関ケ原の戦い以前のものは例がないようです。
明治時代頃まで多くの「やぐら」が城に並んでいましたが、廃城令による取り壊しや火災、幕末の動乱や第二次世界大戦時の空襲などにより失われ、現在、「やぐら」の現存数は109棟になります。
「櫓」の地名や名前での使われ方
「櫓」の地名や名前での使われ方
・『北檜山区太櫓:きたひやまくふとろ』=北海道久遠郡せたな町に所在する地名。
・『米山町櫓場下:よねやまちょうやぐらばした』=宮城県登米市に所在する地名。
まとめ
まとめ
「櫓」は訓読みでは「やぐら」や「おおだて」と読み、音読みでは「ロ」と読む漢字です。
そして、「櫓」には「櫂(かい)」や「やぐら」、「大きな楯」という意味が含まれています。