この記事では、「博識」と「博学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「博識」とは?
「博識」とは?
大きい範囲に渡って知識があることです。
学んで身につけた学問的な事柄、政治、文芸、芸術など、さまざまな方面の知識に対していいます。
日本の歴史について考えてみます。
日本には、室町時代、鎌倉時代、江戸時代などさまざまな時代があり、それぞれの時代で活躍した人がおり、それぞれの時代に特徴があります。
しかし、学校で勉強したことを忘れてしまっている人は多いことでしょう。
忘れてしまう人がいる一方、学校の勉強以外でも興味を持って歴史を学び続ける人がいます。
本人は勉強しているつもりはなく、楽しんで歴史に触れていることもあります。
そういった人は、日本の歴史に詳しいです。
どんなことを聞いても、すらすらと答えられてしまう人もいます。
このような知識が豊富な人を「博識」といいます。
歴史以外でも、政治、文芸、芸術などについても、広い知識があることを指しています。
「博識」の使い方
「博識」の使い方
広い知識があることを指して使用する言葉です。
学問だけでなく、政治や文芸などの分野についてもいいます。
「博学」とは?
「博学」とは?
広く学問に通じていることです。
学習によって身につけた学問的な事柄についていいます。
学問とは、体系づけられた知識のことです。
心理学、幾何学、統計学、分子物理学などさまざまなものがあります。
数多くの学問がありますが、存在するすべての学問に精通していることが「博学」の意味するものなのではありません。
ある分野に関してだけであっても、そのことについて通じいる場合を「博学」といいます。
たとえば、心理学には詳しいけれど、物理学には詳しくない人がいたとします。
この場合でも、心理学については広い知識を持っているので「博学」ということができます。
学問は学習して身につけたものなので、「博学」になるためには学習をすることが大切です。
「博学」の使い方
「博学」の使い方
学問について広い知識を持っていることを指して使用する言葉です。
学問以外の知識、たとえば生活の知恵などを持っていることには使用しません。
「博識」と「博学」の違い
「博識」と「博学」の違い
どちらの言葉にも、広く行きわたるという意味を持つ漢字である「博」が使用されており、2つの言葉には広い知識があるという意味が含まれています。
しかし、使われ方にやや違いがあります。
前者は、学問、政治、芸術など、幅広い事柄について使用されます。
後者は、主に学習によって身につけた学問について使用されます。
「博識」の例文
「博識」の例文
・『博識ぶりを発揮する』
・『博識だと有名』
・『博識だけれど残念なところが多い』
・『博識な男性にひかれる』
「博学」の例文
「博学」の例文
・『彼はとっても博学なんです』
・『博学そうな人』
・『読書家で博学』
・『博学で話を聞いていて面白い』
まとめ
まとめ
どちらの言葉にも、広い知識があるという意味が含まれていますが、使われ方に違いがあります。
より広い範囲の事柄に使われるのは「博識」です。