「可能性」と「蓋然性」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「可能性」「蓋然性」の違いを分かりやすく説明していきます。

似ている用語を、区別していきましょう。

「可能性」とは?

「可能性」とは?

可能性(かのうせい)とは、希望や願いが現実のものとなる割合のこと。

「可能性がある」というと、かなりの確率で読み通りになることです。

ちなみに「可能性」「可能」には、まだ出来ないけれども、これから出来るかもしれないという余白の意味があります。

そのため「可能性を秘めた子どもたち」といったように、これからどんどん成長していく人や事業に対しても使います。

潜在能力や将来性、ポテンシャルという意味もあるのが、可能性です。

「蓋然性」とは?

「蓋然性」とは?

蓋然性(がいぜんせい)とは、ある問題に対して「その通り」だと思うこと。

その割合をあらわしたものです。

疑いようもない事実、ほぼ確実に起こりえる事象に対して使います。

「蓋然性が高い」「蓋然性が明らか」といった用い方をします。

もともと「蓋然性」という言葉は、ドイツの啓蒙主義から生まれた哲学の用語です。

ある問題について考えたとき、それが事実なのか間違っているのか検証を重ねます。

その上で「起こり得る」確率をあらわしたものが蓋然性になります。

少々難しく思えますが、確信的なもの、可能性として高いものが蓋然性です。

「可能性」と「蓋然性」の違い

「可能性」と「蓋然性」の違い

どちらも似ているので、紛らわしいです。

「可能性」「蓋然性」の違いを、分かりやすく解説します。

・願いの気持ちもある「可能性」
「可能性」「蓋然性」はどちらも、物事について考えた際に使われます。

可能性は起こり得る割合のこと。

発信している人の希望や願いもこもった、前向きな言葉です。

たとえば宇宙について考えたとします。

「宇宙人がいる可能性もある」「火星へ移住する可能性もある」のように、これからの人類の活躍や検討によっては、無限に引きのばされていく言葉が「可能性」です。

一方で蓋然性には、ある事象について検討したとき「それが起こりえる確率」を表現したものです。

起こり得ると確信できる拠り所や、もとになる理由が蓋然性です。

そのため当てずっぽうな考え、的外れな推論によって導き出されたものは蓋然性には含まれません。

誰が見ても確実なこと、根拠のある答えが「蓋然性」になります。

まとめると、できると思える確率が可能性。

根拠のある主張や、こうなるべきと導き出された確かな結論が蓋然性です。

可能性は論じている人の主観にもとづくものですが、蓋然性は誰が見ても確かなもの、ロジカルな答えになります。

まとめ

まとめ

「可能性」「蓋然性」の違いを分かりやすくお伝えしました。

可能性とは今後、実現するかもしれない割合のこと。

そうなったらいいという、希望の気持ちも混じっています。

そして蓋然性とは、ある物事について考えたとき、その事柄が正しいと思える割合をあらわします。

客観的な証拠があるとき、確かな裏付けがある場合に用いられています。

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