「チキン野郎」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

アメリカ映画でよく登場する言葉に「チキン野郎」があります。

日本語ではあまりなじみのない言葉ですがどのような意味なのでしょうか。

今回は、「チキン野郎」の意味と類似する言葉について解説します。

「チキン野郎」とは?意味

「チキン野郎」とは?意味

チキン野郎とは、「臆病者」を意味する言葉です。

「チキン野郎」の概要

「チキン野郎」の概要

「チキン野郎」とは英語の「Chicken」を日本語に訳した言葉です。

英語の「Chicken」には「臆病者」「腰抜け」といった意味があり、弱気な人や弱気な態度を非難するときに使われるスラングとして定着しています。

日本語に訳した「チキン野郎」も元の言葉とおなじく「臆病者」を表します。

なぜ「Chicken」が臆病を表すのかについては諸説あります。

空をとぶ勇気もないところから臆病者の象徴になった説、怖がりやがすぐ鳥肌をたてることに由来する説、外敵に対向する手段がなくすぐに襲われる弱い生き物だから説などいろいろな説がありますがはっきりとした由来は定かではありません。

日本で「チキン野郎」という言葉が広まるきっかけになったのは1985年に公開されたハリウッド映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。

マイケル・J・フォックス演じるバック・トゥ・ザ・フューチャーの主人公マーティ・マクフライは「Chicken」と呼ばれると激高する性格をしています。

劇中でも「Chicken」と呼ばれたことに腹をたて殴りかかる場面がありましたが、日本国内でも大ヒットを記録したこの映画により「チキン野郎」という言葉が一般に広まったとされています。

日本語の「チキン野郎」には「気合が足りない」「怖気づいている」など相手の態度をからかったりバカにしたりするニュアンスが強く含まれています。

現在では弱気になることを意味する言葉として「チキる」という表現が使われていますがこれは「チキン野郎になる」を省略し動詞化したスラングです。

「チキン野郎」の言葉の使い方や使われ方

「チキン野郎」の言葉の使い方や使われ方

・『チキン野郎にはレースに挑戦する資格がない』
・『チキン野郎と言われても黙っているしかないならでしゃばるべきではない』
・『人をチキン野郎呼ばわりすれば殴られても文句は言えない』
・『軽はずみに口にしたチキン野郎の一言がきっかけで大乱闘が始まった』

「チキン野郎」の類語や言いかえ

「チキン野郎」の類語や言いかえ

・シャバゾウ
「いきがっているが口先ばかりで中身が伴わない腰抜け野郎」を意味する言葉です。

一般的にはいきがっているだけで中身が伴わない不良やつっぱりを意味する言葉ですが「チキン野郎」と同じく「気合が入っていない弱虫」という意味合いでも使われます。

・びびり
「ちょっとしたことですぐに情けなくおびえるこころの弱い人」を意味する言葉です。

心の弱さを表す「チキン野郎」に比べると慌てたり喚いたりといった具体的な行動に重きが置かれています。

・ふぬけ 「気力がなく勇気ある行動が取れない人」を意味する言葉です。

本来の意味は「はらわたを抜き取られた状態」であり「外見はいいが中身は空っぽ」であることを表します。

まとめ

まとめ

「チキン野郎」は英語に由来するスラングですが現在は日本語のスラングとしても定着しています。

軽はずみに相手にぶつけるとトラブルになりかねない言葉なので注意しましょう。

タイトルとURLをコピーしました