この記事では、「火花を散らす」と「花火を散らす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「火花を散らす」とは?
「火花を散らす」とは?
大変勢いが強い状態で互いに刀を打ち合わせて戦う、転じて、激しく戦うという意味です。
漫画などでは、刀同士をぶつけて戦うシーンで、刀と刀が触れあった部分に火花が出る様子が描かれることがあります。
こういった激しい戦いを意味する言葉です。
現代では刀を打ち合わせて戦うことはなく、激しく戦うという意味で使われています。
マラソン大会のことで説明をします。
この大会には50人以上の選手が出場をします。
どの選手もさまざまな大会に出場をしており、上位にランクインをする実力を持っています。
そういった選手たちが集まったマラソン大会なので、激しい戦いが繰り広げられました。
先頭から最後尾までの間はあまり開いておらず、1位と2位の差はわずかです。
ゴール前では、抜いたり抜かれたりで、誰が優勝するのかわからない状態でした。
こういった激しい戦いのことを「火花を散らす」と表現します。
「火花を散らす」の言葉の使い方
「火花を散らす」の言葉の使い方
激しい戦いを指して使用する言葉です。
誰が勝つのかわからない、誰もが実力があるといったときに使われることが多くあります。
「花火を散らす」とは?
「花火を散らす」とは?
「花火を散らす」とは一般的にはいいません。
「散らす」の主な意味は5つあります。
1つめは、くっついているものをバラバラになるようにして落とすです。
ちらし寿司の上に刻みのりをかけるとき、のり同士がくっつかないようにしてご飯の上に落とします。
このような動作をいいます。
2つめはあちこちに配るです。
道行く人にビラを渡したり、路上でふりまいたりすることが、これにあたります。
3つめは、気持ちをあちこちに向けて、一つのところに集められないです。
仕事をしなければならないのに、お昼のことを考えたり、インターネットで仕事とは関係ないことを見たりすることが、これにあたります。
4つめは、痛みや腫れなどを、切開しないでおさえたり、なくしたりするです。
5つめは、まとまっていたものをバラバラにするです。
ゴミ箱に入っていたゴミを、そこから出してあちこちにバラバラにするといったことを指します。
「花火を散らす」というと意味が通じません。
花火をあちこちにばらまくのは、正しい使い方ではないです。
痛みや腫れなどではないので、切開しないでおさえるという意味にはなりません。
こういったことから「花火を散らす」とは一般的にいわないです。
「花火を散らす」の言葉の使い方
「花火を散らす」の言葉の使い方
一般的には使わない言葉です。
「火花を散らす」と「花火を散らす」の違い
「火花を散らす」と「花火を散らす」の違い
正しくは「火花を散らす」です。
花火をばらまくことはなく、これでは意味が通じません。
激しく戦うという意味で「火花を散らす」といいます。
まとめ
まとめ
正しくは「火花」とします。
花火は実際に目で見て火を確かめることができるので「花火を散らす」としたくなりますが、正しくは「火花」です。