「修繕工事」と「改修工事」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「修繕工事」「改修工事」?の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「修繕工事」と「改修工事」?の違い

「修繕工事」と「改修工事」?の違い

「修繕工事」「改修工事」の違いは、その規模の違いが挙げられます。

「修繕工事」は建物を根本的に新築同様の機能に回復させることを指すため、その工事規模は大規模となる場合が多くなっています。

一方、「改修工事」はスロープを作る、手すりを作るなどの手軽に行える工事においても「改修工事」と言われるため、小さい規模の工事もあります。

もちろん「改修工事」においても、エレベーターを増設するなどの大規模な工事も行われます。

また、「改修工事」の場合は、建物にさらなる機能性を向上させる場合が多く、もともとの建物の状態からよりグレードアップさせる工事を「改修工事」と呼びます。

「修繕工事」と「改修工事」?の英語表記の違い

「修繕工事」と「改修工事」?の英語表記の違い

「修繕工事」の英語表記は、“repair work”「改修工事」“renovation work”“restoration work”などと表わされます。

「修繕工事」の意味

「修繕工事」の意味

「修繕工事」とは、建物を新築同然の水準までで回復させる工事を指します。

建物はどうしても長年の気候や天候によって劣化や破損してしまいますが、その劣化した建物を新築の水準まで元に戻す工事の事を「修繕工事」と言います。

応急処置を目的としての工事ではなく、原状回復を目指す工事という事が特徴です。

定期的に行い、建物の劣化を防ぐ事で長期間の維持に繋がるのです。

「修繕工事」は新築同然の水準まで建物を回復させる工事であることから、その規模が大規模となり、工事期間も長期間で費用も高額なものになる事が多く、これを「大規模修繕工事」と呼びます。

主に修繕する箇所としては、外壁の塗装、タイルなどの剥がれ、屋上の防水工事などの大がかりな工事が多くなります。

このため、個人での計画ではなくそのマンションなどに住む住人が、管理組合などを結成し、長期的に計画されます。

また小さい劣化や不具合が起こるごとに、建物を直す事については「小修繕」「補修」と呼ばれます。

建物の「修繕工事」においては、築年数12年周期で「大規模修繕工事」をする場合が多くなっていて、その理由として建築基準法において「築10年が経過したタイル張りの外壁マンションは、3年以内に外壁の全面打診調査を行わなければいけない」という決まりがあるためです。

「修繕工事」は、建物自体の劣化を直す事で、大地震や台風などの自然災害から耐えるために行われ、建物が劣化したままでは、最悪の場合、倒壊してしまったりする恐れがあるからです。

そこで「修繕工事」をすることで、新築同様の安全性や耐久性を取り戻すのです。

劣化や破損が原因で重大な事故が起き、人が負傷してしまったりした場合、もちろんその資産価値は低下してしまうため、「修繕工事」をする事で建物自体の資産価値を維持する事もできるのです。

「修繕工事」を使った例文

「修繕工事」を使った例文

・『私が住むマンションは、来年から大規模な修繕工事が行われる予定だ』

・『近所の高級マンションが行っている修繕工事のおかげで、工事関係車両の通行が激しい』

・『来週から屋上の防水工事が行われるが、今回はこれだけの小修繕で済むようだ』

・『向かいの古い建物は、何年も修繕工事が行われておらず、外壁がボロボロだ』

・『外壁が劣化してきているので、そろそろ修繕工事が行われる時期だ』

「修繕工事」の類語

「修繕工事」の類語

「修繕工事」「修繕」の類語としては、後述する「改修」「補修」「修理」「リニューアル」など、主に直すという意味の類語が挙げられます。

「修繕工事」の対義語

「修繕工事」の対義語

「修繕工事」「修繕」の対義語として、壊れる事を意味する「破損」があります。

「改修工事」の意味

「改修工事」の意味

「改修工事」とは、建物の現状を回復するのはもちろんの事、さらに様々な機能や利便性を追加する工事になります。

例えば、大地震が起きたときに建物が倒壊しないようにする耐震工事や、住宅の機能を向上させる断熱改修工事などです。

また、昨今の高齢化社会に伴って、高齢者の方が暮らしやすい住宅にするためのバリアフリー化なども「改修工事」にあたります。

新築当時は最新の建物だったとしても、年月の経過で劣化し古くなっていくもので、機能性に関しても当時は最新だったものでも、年月の経過で新しいシステムや機能がどんどん増えていきます。

それを新しく追加したり、さらに機能性を向上させるために「改修工事」が行われるのです。

「改修工事」を使った例文

「改修工事」を使った例文

・『私の父が足を悪くしたので、生活がしやすくなるように自宅にスロープを作る改修工事を計画した』

・『私が住むマンションは長年階段しかなかったが、この度エレベーターが設置される改修工事が行われることになった』

・『東日本大震災の影響で、私の住むマンションも耐震改修工事が行われることになった』

・『最近、雨漏りが気になってきたので、屋根の改修工事を検討している』

・『改修工事を行った結果、建物自体の資産価値が上がった』

「改修工事」の類語

「改修工事」の類語

「改修工事」「改修」の類語としては、前記した「修繕」「修理」「補修」「修復」などがあります。

「改修工事」の対義語

「改修工事」の対義語

「改修工事」「改修」の対義語としては、「修繕」の対義語と同様に「破壊」が挙げられます。

まとめ

まとめ

「修繕工事」は、主に建物を新築同様の水準まで行う工事の事で大規模工事になる場合が多く、「改修工事」は、建物の現状を回復する工事ではありますが、さらに建物の機能や利便性を追加して行う工事の事を指します。

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