この記事では、「枇」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに比で「枇」の読み方
木へんに比で「枇」の読み方
「枇」という漢字は訓読みでは「さじ」や「くし」と読み、音読みでは「ヒ」や「ビ」と読みます。
「枇」の意味や解説
「枇」の意味や解説
「枇」という漢字には「ビワに用いられる字」のほか、「さじ」や「木のさじ」、「くし」や「歯の細かいくし」という意味が含まれています。
「枇」は大地を覆う木の象形である「木偏」に人が2人並んでいる象形である「比」を組み合わせ、「果実を並んでつける木」や「枇杷」という意味を持つ会意兼形声文字として成り立ちました。
「ビワ」はバラ科ビワ属に分類される植物であり、漢字では「枇杷」と表記されます。
「ビワ」という名前ですが、果実の形状が楽器の「琵琶」に似ていることに由来しているとされており、中国では「枇杷」の他、「蘆橘」の名でも呼ばれています。
中国南西部原産であり、日本へは古代に伝来したと考えられているようです。
日本では関東地方や東海地方沿岸、石川県以西の日本海側、四国地方や九州地方に自生しています。
「ビワ」は日本からブラジルやイスラエルにも広まり、今ではヨーロッパ各地やアフリカ北部などでも栽培されています。
「枇」の地名や名前での使い方や使われ方
「枇」の地名や名前での使い方や使われ方
・『西枇杷島町』【にしびわじまちょう】
愛知県に所在する地名。
・『枇杷首』【びわくび】
富山県射水市に所在する地名。
・『枇杷谷』【びわだに】
和歌山県紀の川市に所在する地名。
まとめ
まとめ
「枇」は訓読みでは「さじ」や「くし」と読み、音読みでは「ヒ」や「ビ」と読む漢字です。
そして、「枇」には「ビワに用いられる字」、「さじ」や「木のさじ」、「くし」や「歯の細かいくし」という意味が含まれています。